1 2005年 08月 29日
学校が始まった。といっても、今は本番の授業の前に行われる Pre-MBA という補講のようなクラス。統計や会計のバックグラウンドのない私は、高い授業料に涙しながらも受けることにする。ちなみに私の通うChicago GSBは、こんな感じ。
![]() ![]() このキャンパス、国際フォーラムを設計したRafael Vinolyさんという方の設計で、総工費150億円をかけて去年できあがったばかり。 一週間目。Statistics (統計学)のコース。 アメリカで講義を受けるのはこれが初めてなので、どきどきしながらも席に座る。 授業の前に教材と一緒に配られた Name Card (机の前にたてておく)を、先生からは死角にあたる位置を見つけて置く。よし、準備万端。体の大きいアメリカ人の後ろに隠れていれば、授業の様子が分かるまでの間、指名されることはないだろう。指名されても答えられる自信なんてとてもじゃないけどまだないし。 そして一時間後。 「じゃ、そこのyumringo、どうしてこうなのかちょっと説明してみようか?」 ・・・・・。指されてしまいましたよ。(T_T) 正直、そこで何が起こっているのかもよく分かりませんでしたよ。白板に書かれているのは、3乗根だのシグマだの、日本でも避けて通ってきたようなものばかり。「これ以上やったらジンマシンでちゃいそう。。」と考えてた矢先に指名されてしまったのだ。仕方がないので、100万ドルのジャパニーズスマイルで 「えっと、わかりません。。。」 とかわしてみる。 「初めての授業だし、仕方がないよ。ガンバレヤムリンゴ!」と自分で自分を慰めていると、その横からアメリカ人が 「すみませ~ん、あの、そもそも意味がわからないんですけどぉ~」 と平気な顔して手を上げて皆の前で発言したりする。さすが、アメリカ人。恐るべしアメリカ人。子供の時から先生の話をさえぎって手をあげるときはトイレに行くときだけという教育を受けてきた日本人とはメンタリティがそもそも違うらしい。 こんな中で果たして2年間もやっていけるのだろうか。。。 ![]() 二週間目。今日から始まった Accounting(会計学)のコース。 先週のつらい5日間を経て、「そこにいる」ことにはどうやら慣れてきたらしい。新しい Name Card をもらって、気分もあらたに臨む。 数時間後。おかしい、やっぱり何も分からない・・・。初めて入った会社で受けさせられた簿記3級すら落ちた私が、「先週よりはましなはず。」と思ったのが甘かったらしい。 社会人としての7年ちょっと、ワタシは一体どこで何をしていたのだろう、ということばかりが頭の中をぐるぐるとまわる。やっぱりへこむ。 同級生の強いサポートを得ながらなんとなくアイディアを理解するところまではたどりつく。8時半から4時半までかかって、一番良く分かったのは「ワタシ、やばい。」ということだった。 道のりは暗く険しく長い。ガムバレ、ヤムリンゴ。 ▲
by yumringo
| 2005-08-29 21:36
| 悪戦苦闘記
2005年 08月 15日
シカゴ滞在4日目。ひたすら必要な事務手続きをする。
車も持っていないないホテル住まいの身なので、移動手段は電車、バス、そして徒歩。これは何かの罰ゲームですか?という程毎日毎日歩いている。今日は朝から6時間(そのうちお昼休憩1時間)、ホテルに戻り靴を履き替え20分程くつろいだ後、3時間半ひたすらひたすら歩いた。こんな徒歩な毎日にとほほ。。。(さぶっ! >ワタシ。疲れてるんですよ、はい。。) そういえば、今日の歩け歩け運動中、大学の敷地内にある Chapel にて有名な黒人のおぢさんのお葬式というのか、メモリアルイベントがあったらしい。その有名なおぢさんというのは、John Johnsonさんというお方。戦後、黒人の方々の間で特に有名になった "Ebony" や "Jet" という雑誌の創設者らしい。8日に亡くなったそうで、今日行われたイベントにはシカゴ市長やクリントン元大統領も参加していたらしい。あと5分早くそこにいれば、リムジンに乗り込むクリントン元大統領を見ることができたのに。。惜しい! と、そこに周囲の黒人さん達にサインをせがまれている爆発頭(注.アフロではない)の黒人のおぢさん発見。とりあえず、ミーハーな私はオットの制止を振り切り黒人さんに紛れながら写真を取ってみる。 ![]() 黒人さん数十人の集団に必死に駆け寄り写真を取るアジア人、女一名がもしテレビにうつっていたら、それは私です。(テレビ中継来てました。)オットによると、このおぢさんはDon Kingさんという方で、モハメッド・アリやマイク・タイソンといった有名なボクサーのプロモーターらしい。何がどのくらい凄いのか、イマイチよく分からないながらも、アメリカの超有名人を目撃することができたことで、なんだか達成感を味わう。それにしてもあんな頭、私はドリフの爆発コントでしか見たことなかったけど、それを地で行く人もいるなんて。さすがアメリカ。 さて、元同僚の皆さんにご報告。 私の住む予定のアパートから徒歩15分程のところにアップルストア発見。早速行ってきましたよ〜。会社はやめても、なんだか気になるマック。マックといえば、マクドナルドってシカゴが発祥の地だそうです。って、関係ないか。だから、疲れているんですってば。。。 ![]() ▲
by yumringo
| 2005-08-15 21:00
| 雑記
2005年 08月 12日
いよいよ、渡米の日。
前日にスーツケース2個を成田に宅配していたので、余裕を持って気持ちよく朝を迎えて出発する予定だった。が、このブログを最初から読んでいる方はもうお気づきかもしれないが、当然今回もばたばた。きっとそんな風にできてるんでしょう、私たち夫婦。夫の荷造りを最初からやり直し、引越の挨拶状や別送品の準備などなどで、この日も睡眠時間は4時間程。いやぁ、寝られて良かった。 そんなこんなで迎えた渡米当日の朝。2時過ぎのフライトだったため、余裕を持って10時前に成田に向かう。仕事で来られなかった父以外の私の家族、夫の家族に見送りに来てもらう。私はお別れが本当に苦手。たかだか一週間のアメリカ出張に行く際、最寄り駅から出るリムジンバスのバス停で夫に見送られるだけで号泣するワタシ。オットと一週間離ればなれになることが寂しいわけではなく(注. 結婚4年もたった人妻はそこまでウブではない)、「見送られること」に弱いのだ。今回も予想通りの涙のお別れ。見送りに来てくれた家族に感謝。 ![]() (颯爽と飛行機に乗り込むオット) そして飛行機は無事シカゴに到着。心配していた入国も質問は一つもされず、普段出張に行くよりも簡単に終わり拍子抜け。こんなんで大丈夫なんですかね?アメリカ? まぁ、こんなTシャツ、ジーパン、リュック姿の観光客もどきの日本人、警戒するにも値しないのかもだけど。 なにはともあれ、元気にシカゴに到着したのでご報告がてらの更新でした。 ▲
by yumringo
| 2005-08-12 08:26
| 渡航準備
2005年 08月 05日
早いもので、いよいよ来週の今日が渡米日。
あの地獄の引越しから1ヶ月が過ぎ、渡米するという実感がわかないまま今日まで来てしまったが、うまくいけば来週の今頃は飛行機の中にいるはず。ドキドキ。 渡米一週間前ということで、友人知人が「お食事でも」と声をかけてくれ、おでかけに忙しい毎日。その合間に通院。(ご心配なく、どこも悪くないですから。) 今日は、前の会社つながりの友人とランチ。彼女は1年半前に退職し、今は慶応の法科大学院の2年生。弁護士目指して目下猛勉強中。キャリアを一度リセットして、新たなスタートを切って頑張っている姿に、改めて「ワタシも頑張らなきゃ」と刺激をうけつつ家に帰る。 帰り道、昨日見た今にも羽化しそうによれよれと歩くセミの姿を思い出した。セミは、長い間地中で幼虫として過ごし、晴れた日の夕方にやっと羽化する。私は今にも羽化しそうなよれよれのセミの幼虫なのかな、それともまだ地面の中にいる幼虫なのかな。 ![]() な~んて、ちょっと感傷的になっていたところ、家で母と姉が話していた。 母: 「今日もプチちゃん(注: お隣のわんこ)、セミ食べたらしいよ。」 姉: 「うちの前に、羽化したばっかりのよれよれのセミがいたんだけど、さっき見たらいなくなってたよ。じゃ、プチちゃん、あのセミ食べちゃったんだね。」 プチちゃん。。。(T_T) よれよれになりながらも晴れてMBAを取得した途端、ビッグ・ワン(マイケル・ムーアが広めようとしているアメリカの呼び名)につぶされてしまう2年後の私の姿の暗示でないことを祈る。。。 ▲
by yumringo
| 2005-08-05 23:27
| 雑記
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